日常に潜む戦慄

昔の話になりますが学生のころピザ屋さんで配達していたことがあり
ました。売上が急上昇するにつれて慢性的な人不足に陥り、FROM Aで
募集広告を打っても地域の人材が集まらないような状態だったので広
告媒体を変えてみようということになり無料求人誌に登録をしてみた
ところ
ワッシワッシと人が集まってきたではないですか!

これは妙案でしたね!間違いない! (^Д^)

と店長と顔をほころばせていたのですが
なぜか集まってくる人間が30を超えていることが多いということに 気が付きました。多少動きが鈍い傾向はありますが社会人経験者なの で落ち着いて仕事をしてくれますし、医者が代金を床に撒き散らして 拾え!みたいな態度で接しても傷害事件に発展することはなさそうで す。

ピザ業界裏話(医者が金を投げるのはよくあるとまでは言わないが、 金を投げる行為はヤクザの事務所でも起こったことはないのになぜか 起こるときは必ず医者がらみである、だからあまり新人には行かせないようにする)

しかしそこに一人とてつもなく使えない人が混じっていました。
どのくらいかというと、普通に働いているだけで回りの人間にストレスになるくらい使えない人でした。

配達に行くとガス欠をしたり迷ったまま行方不明になったり
電話を受けるとクレームを発生させたり
1日8時間働いていると必ずなんらかのトラブルを引き起こすので、比
喩としてではなく本当にいないほうがマシだと、つまりまあそういう
人でした。今でもそのときの仲間や上司の人とは時々飲みに行ったり
するのですが、普通に役に立つ人よりも強く印象に残っているために

よくネタにしていたものです。

ここからが本題なのですが、ある日元店長からメールが来ました。
「そこには一行、この人って私たちのよく知っているあの人じゃない

ですか?」
と書かれていました。なんだろう?と思ってリンクをクリックすると

泡沫候補特集といったWEBサイトが表示されました。羽柴誠三や唯一神を筆頭に選挙に出たネタっぽい人を紹介しているようです。

知っている人?

と思いながら下にページを流し読みしていくといました、前述した彼 の名前と写真が・・・。
店長と話し合った結果、彼は某市長選挙に立候補したあと私たちのピ
ザ屋にて働き、半年後に就職が決まったと言い残して辞めていったの
ですが、その後某市長選挙に出馬してその後行方が分からなくなって
います。最初の選挙活動の時にはその地域を首都にするという手書き
選挙公報のみで自宅に引きこもっていたようです。

彼自身は使えないという点はともかくそんな人間的に変な部分はそん
なに頭のおかしい人だということではなかったのですが、この事実を
目の当たりにして日常的に接していた人物にそんな人がいたという事 実に戦慄を覚えたのはいうまでもありません。





で、なんで今ごろまたこんなことを書いているかというと




えーと




ほら





結論だけ言うとね





また出馬してるんですよ・・・。